みなさん、俳優キム・ウソクをご存知ですか?この名前検索するともれなくX1&オプテのウシンプロが出てきちゃうんだけど、アイドルじゃなくて俳優の方です。
ドラマではボイス2と3に出演、ウェブドラマに詳しい方ならヨンプリ2(恋愛プレイリスト2)でも見たことあるかも。そしてメロマンスのボーカル、ミンソクの弟くんです。わたしは仲良し兄弟をセット推ししてます。
日頃からミュージカルやりたいと言っていた彼が、この冬 'スリル・ミー' に出演することが決定。渡韓中に見れるのは土曜だけだったので、この日はソンムルコンをお休みし観劇してきました。たしかこの出演を知ったのは、10月に渋谷でColde見る直前だった気がする。。会期中に渡韓できてよかった!
小劇場ミュージカル 'スリル・ミー' 韓国 2019
作品紹介
1924年にアメリカで起こった実際の事件をモチーフにしている作品で、2003年にNYで初演。韓国では2007年、日本では2011年にそれぞれ初演を迎え、以降再演を繰り返している人気作品だそうです。
登場人物は「私」と「彼」の司法学生二人のみ。ニーチェに陶酔し悪事にスリルを求める「彼」と、彼に想いを寄せるあまり犯罪にまで加担する「私」の衝撃的なストーリーが、「私」による供述と回顧で描かれていきます。劇中歌は17曲ほど。そして伴奏はすべてピアノ1台による生演奏です。
わたしはノートルダムとかマタハリのような歴史大作と呼ばれる大手ミュージカルしか知らなかったので、現地での観劇前にあらすじは予習して行きました。ここではネタバレは避けますが、検索すると作品ファンの方による解説がたくさん出てきます。時代劇みたいな難しい表現はないので、ドラマ観れる程度に韓国語分かる方なら予習なしでも楽しめるかと◎
そして韓国では出演したキャストすべてを人気俳優として成長させるという人気作品だそうで、プレスコール動画を漁ってると過去にはなんとチ・チャンウクやカン・ハヌルも出演してた!いやぁマジかwwウソクもそんな風に人気になってくのかな。。
会場&観劇レポ
会場は大学路にあるYES24 stage。地下鉄4号線の恵化駅から徒歩5分ほどでした。1番出口を出てすぐ後ろ向きに進み、コーヒービーンズの角を左折すると着きます。
最初右も左も分からずエレベーター乗っちゃったけど、スリルミー会場となる2館は地下です。チケットボックス横のキャストボード。
開場後、なるべく早めに入るようにとのことだったからすぐ席に着いたけど、前から5列目のセンター寄りで近すぎて焦る。そして舞台は真っ暗。コートの衣擦れさえ響くような静けさに包まれたまま開演まで20分ほど待ってるのちょっと怖かった。。
小劇場の緊張感がピークに達した頃開演。姿を現す「私」。ウソク出てきた瞬間、"本物だ~" っていう劇の緊張感とはかけ離れた不謹慎な感想が一瞬頭をよぎったwけどその後は集中して観ました。
衣装替えもなくインターミッションもない90分の二人芝居。二人とも歌うますぎだし、ピアニストの方もすごかった。。ステージの片隅で背を向けてるのに楽譜をめくる音までも演出効果のように耳に残る存在感を放ってました。
ステージが2階建て構造で、スライド扉で奥行きもうまく使われてるので狭くても場面の切り替えが分かりやすく見応えあります。あと光の演出と効果音が絶妙。
「私」の一見すると意気地なし感にも「彼」のサイコパスっぷりにもどっちも共感しずらい&犯罪の内容も残酷なので楽しく観る作品って印象ではないけど、二人だけで劇を進めていくエナジー、楽曲の素晴らしさ、サスペンスのどんでん返しは作品ファンがたくさんいるのも納得。ラストシーン怖くて絶対もう一度観たくなるやつ。
日本での観劇レポを読んでいると、結構禁断の愛的なBL要素にフォーカスされてる方が多くて(実際そういう演出だったんだろうけど)不安だったけど、今回の韓国版はそういう部分はあっさりしてて気にならなかった。逆にそこ期待してる方には物足りないかも?キスシーンはあります。けど本を読み進めるような感覚で見れるというか。今思うとテレビでも露出とか性描写にうるさいお国柄だもんね。ストーリーの柱がそっちに傾かない演出で、わたしには好都合でした。もしかしたら他の演者さんの回は違うかもしれないのであしからずwその分セリフの生々しさはあるので、ウソクそんなことを...って一瞬でも客観的になっちゃダメwミンソクも入隊前に初演観れたのかなー?行ったらアップしてそうだし会場狭すぎてバレるだろうから観れずに行ったのかな。
劇中は「彼」もっと濃い顔に見えたのに案外つるんとしたお顔だったwそしてウソクかわいいー!役が役だけに、オフの姿がいつも通りだと安心するw3月までのロングラン公演なので、またウソク回行きたいな。ノ・ユンさんの「彼」も観てみたい。
ミュージカル『スリル・ミー』(쓰릴 미)
2019年12月10日~2020年3月1日 YES24 STAGE2
<出演>
私役:ヤン・ジウォン、キム・ヒョンジン、キム・ウソク
彼役:イ・へジュン、ク・ジュンモ、ノユン
原作・作曲:ステファン・ドルギノフ/演出:イ・デウン/音楽監督:イ・ハンミル/美術:パク・サンボン/照明:キム・ソング/音響:キム・ソンイク/衣装:イ・スワン/ヘアメイク:キム・ナムソン